FinapresNOVAは指先にカフを巻くだけで非侵襲・非観血に連続的に血圧を測定できますので、安静時の座位や臥位だけでなく、本体付属のCoreケーブルの届く範囲内での運動負荷(歩行やエルゴメータなど)時の測定で血行動態の記録が行えます。
収縮期血圧、拡張期血圧、平均血圧に加えて、血行動態解析ソフトウェアではModelFlow法により末梢血管抵抗値、心拍出量などその他多くの指標が同時に算出可能です。
高さ補正機能も有しており、様々な姿勢変化時でも血圧値の補正が行われるため、安定した測定が行えます。
ヘッドアップティルト試験は、起立性低血圧、体位性頻脈症候群、神経調節性失神の診断として行われています。
この試験は被験者を臥位から傾斜位の状態に起こし、傾斜位の状態に保ちながら、連続的に血圧や脈拍の推移を観察します。
傾斜位を保つために、電動式又は手動式のティルトベッドを使用します。
臥位及び傾斜位において、一拍毎の連続血圧測定が行える連続血圧・血行動態測定装置FinapresNOVAはヘッドアップティルト試験を行うのに最適です。
指導:大阪医科大学小児科 田中英高先生
BRS(Baroreceptor sensitivity)は血圧の変化に対する心拍間隔の応答量をms/mmHgで表したものです。
BRSパラメータは収縮期血圧信号から得られ、十分に検証された相互相関法を用いて導き出されます。
この相互相関法は、拍道間血圧と遅延脈拍間隔の相関を計算するものです。
心電図モジュールが搭載されたNOVA本体にオプションソフトウェア「心拍変動解析ソフトウェア」を加えることでBRSパラメータをご利用いただけます。
下図画面は深呼吸中のreBAP、心拍数、BRS反応が表示された計測中画面です。